【豆知識コラム⑩】高齢者講習とは?対象年齢・受講内容・追加検査まで分かりやすく解説
2025年9月1日

高齢者講習は何歳から必要?対象年齢を詳しく解説

高齢者講習は、全ての運転者にとって避けて通れない制度です。特に70歳を迎える前後の方は、自分も対象になるのかと不安に感じやすいポイントでしょう。
高齢者講習では、75歳を超えると追加で認知機能検査も義務付けられており、年齢によって受ける内容が変わってきます。ここでは、それぞれの年齢で必要となる講習について詳しく解説します。
70歳の誕生日から高齢者講習が必要
運転免許の更新をする際、70歳の誕生日を迎えている人が高齢者講習の対象です。免許更新の時点で70歳以上であることが条件であり、69歳で更新する場合には対象外になります。
講習内容は、座学や視力・運動能力などの適性検査、実車による安全確認運転が中心です。交通ルールの再確認や事故防止のための知識を学ぶほか、実際の走行で講師から改善点を指導してもらえます。
70歳から74歳までの人は、基本的に高齢者講習のみで更新が可能で、認知機能検査は不要です。
75歳以上は追加で認知機能検査も必要
75歳を超えると、高齢者講習に加えて、認知機能検査の受検が義務化されます。認知機能検査は、記憶力や判断力を測定し、認知症の兆候を早期に発見する目的があります。
検査内容は、記憶テストや時計の図を描く課題などシンプルなものですが、運転に必要な認知力を確認する大切なプロセスです。検査結果によっては、通常の高齢者講習だけでなく運転技能検査の受検が追加される場合もあります。
運転技能検査では、実際に運転して信号認知や交差点通過、車両操作の能力を確認する試験になります。75歳以上ではこうしたステップが増えるため、更新までに余裕をもった計画を立てるようにしましょう。
高齢者講習をいつ受けるべき?受講時期とタイミング

高齢者講習は、更新直前に急いで受ければよいものではなく、受講可能な時期や手続きの流れが法律で定められています。更新を滞りなく進めるためには、受講可能な時期や手続きの流れをあらかじめ把握しておくことが大切です。ここからは、受講可能な開始時期と誕生日に合わせた免許更新の流れについて詳しく解説します。
免許更新期限の6ヶ月前から受講可能
高齢者講習は、免許更新の期限から6か月前から受講できるようになります。
自宅に郵送される高齢者講習案内ハガキの指示に従って受講をして下さい。
(※同時期に運転免許更新案内ハガキも届きますが高齢者講習では使用しません。)
講習修了後には、修了証明書が発行されます。この修了証明書がなければ、免許更新はできません。また、証明書には有効期限があります。修了証明書の取得は、早すぎても遅すぎても更新できなくなるリスクがあるため、注意が必要です。
指定自動車教習所での講習を希望する場合、ハガキが届いたらすぐに予約を取りましょう。
教習所は混雑している事が多く、1ヶ月~2ヶ月先まで予約が埋まっていることもあります。更新期限に間に合うよう、余裕を持って受講しておくことが安心につながります。
誕生日前後の免許更新手続きの流れ
免許更新は通常、誕生日の1ヵ月前から誕生日の1ヵ月後までの2ヵ月間に行う必要があります。この期間内に高齢者講習を修了し、修了証明書を提出しなければ更新手続きはできません。
更新の流れとしては、まず案内ハガキを受け取ったら認知機能検査(75歳以上)や高齢者講習の予約を行い、受講・修了証明書の取得を経て、運転免許センターや警察署で更新手続きを行います。
高齢者講習は定員制なため、誕生日が近づいてから慌てて予約を入れると、希望日が取れず期限内に受講できない可能性があります。更新期間は予め決められているため、計画的に進めることが重要です。
高齢者講習の内容と所要時間

高齢者講習は、年齢によって内容と所要時間が変わるのが特徴です。加齢による身体や認知機能の変化を確認するため、座学・検査・実車といった多面的な内容が盛り込まれています。その詳細と時間について見ていきましょう。
講習内容は座学・適性検査・実車の3つ
高齢者講習の内容は、大きく「座学」「適性検査」「実車」の3つに分かれています。まず座学では、道路交通法の改正点や高齢者に多い事故例を学び、危険を未然に防ぐ意識を高めることが目的です。
特に最近増えている交差点や逆走事故などの事例をもとに、注意すべき運転行動を具体的に解説してくれます。次に適性検査では、視力、動体視力、夜間視力、反応速度など運転に直結する身体機能を確認します。
これにより、自分がどのような場面で反応が遅れやすいのかを客観的に把握でき、安全運転の改善につなげることが可能です。そして実車指導では、教習車を用いて交差点での一時停止や右左折、駐車といった基本操作を実際に行います。
講師からは安全確認の方法や運転の癖に応じたアドバイスを受けられるため、自身の運転を見直す機会となります。これら3つを通じて、高齢者が安心して運転を続けられるかを確認する重要なステップとなっています。
講習時間は2時間(75歳以上は3時間)
高齢者講習の所要時間は、受講者の年齢によって異なります。70歳から74歳までの方は、座学・適性検査・実車の3つを合わせて、およそ2時間で終了です。
一方、75歳以上になると追加で認知機能検査を受ける必要があり、その結果に応じて講習の内容が変わるため、全体でおよそ3時間と長くなります。認知機能検査自体は30分程度ですが、検査の説明や確認に時間を要するため、全体が延びる仕組みです。
会場によっては午前・午後の2部制などで実施されており、混雑時期には待ち時間が発生する場合もあります。高齢者にとって2〜3時間の受講は体力的にも負担となるため、受講当日は体調を整え、余裕を持って臨むことが大切です。
高齢者講習の費用と必要な持ち物

講習を受ける際には、料金や持参すべきものをあらかじめ確認しておくことが大切です。費用は年齢や受講内容によって異なり、必要書類が不足すると当日の受講ができない場合もあります。以下より、具体的な費用と持ち物を整理して紹介します。
講習にかかる料金
指定自動車教習所での高齢者講習の受講料は教習所毎に設定されており、講習内容や年齢によって異なります。予約をする際に必要な講習料金を確認し、当日に備えて下さい。
当日に準備するもの
講習を受ける際には、必要な書類や持ち物を揃えておくことが欠かせません。基本的には運転免許証、高齢者講習案内のハガキ、高齢者講習受講料、筆記用具が必要です。眼鏡や補聴器といった普段の運転に必要な補助具の持参も忘れないようにしましょう。
忘れ物があると受講できず、更新手続きが遅れる原因になるため注意しましょう。
また高齢者講習修了証明書は、更新時に必ず提出する必要があるため、受講後は大切に保管して下さい。
高齢者講習の予約方法と会場の探し方

高齢者講習は、希望する日時に必ず受けられるわけではないため、早めの予約が必要です。会場も住まいの近くから選ぶことができますが、日時と同様に確実に希望の場所を選べるわけではありません、そのため、事前の情報収集が重要です。
教習所への予約の取り方
高齢者講習の予約は、高齢者講習案内ハガキに記載された対象教習所に電話で行うのが一般的です。特に混雑期(年度末や長期休暇など)は希望する日程がすぐに埋まってしまうため、ハガキが届いたらできるだけ早めに申し込みましょう。
予約時には、高齢者講習案内ハガキ・運転免許証・住所・氏名・電話番号などが必要になるので、手元に準備しておくとスムーズに予約が完了します。
近くの講習会場を見つける方法
高齢者講習は、全国の指定自動車教習所で受けられます。高齢者講習案内ハガキには、対象となる会場の一覧が記載されているため、その中から自宅や交通アクセスが良い場所を選ぶと便利です。
公共交通機関で通える会場を選んだり、家族に送迎をお願いするのも良い方法といえます。地図検索サービスを利用して最寄り会場を探すと、当日の移動が負担になりません。
75歳以上の方が知っておくべき追加検査
75歳以上になると高齢者講習だけでなく、認知機能検査や場合によっては運転技能検査も必要になります。これは加齢による認知機能や運転技術の低下を把握し、安全な運転を継続できるかを確認するためです。ここでは追加検査の内容について詳しく見ていきます。
認知機能検査の内容と流れ
認知機能検査は記憶力や判断力を確認するための検査です。問題用紙に書かれた図柄を覚え、後から回答する記憶テストや、時計の絵を描いて時間を表す時計描写テストなどが行われます。
所要時間はおおよそ30分程度です。得点によって、講習内容や後の手続きが変わります。また、点数が一定基準を下回ると、運転技能検査の対象となる場合もあります。
運転技能検査が必要な場合
認知機能検査の結果が一定基準に満たない場合には、運転技能検査を受けなければなりません。認知機能検査では、実際の道路や教習コースを走行し、信号認知や交差点での判断、車両操作などを確認します。
試験形式で実施されるため、通常の講習よりも厳格に評価されます。合格すれば更新が可能ですが、不合格となると免許の更新ができないケースもあるため注意が必要です。
まとめ
高齢者講習は年齢ごとに内容や所要時間が異なり、免許更新には欠かせない大切な手続きです。しかし、講習は定員制なため、直前の予約では希望日に講習を受けられない可能性があります。早めに受講計画を立て、更新期限に慌てることなく安心して免許を更新するようにしましょう。
高齢者講習についてよくある質問
高齢者講習は制度や手続きが複雑に見えるため、多くの人が疑問を抱きます。ここではよく寄せられる質問に答えることで、不安を解消し、スムーズに更新手続きを進められるようにします。
Q1. 高齢者講習の対象年齢は何歳からですか?
A.高齢者講習は、70歳以上の方が運転免許を更新する際に必ず受けなければならない制度です。更新時に70歳以上であれば対象となり、74歳までは講習のみで済みます。75歳以上になると認知機能検査が加わります。
Q2. 高齢者講習はいつ受けるのが良いですか?
A.講習は免許更新期限の6ヵ月前から受講可能です。高齢者講習案内ハガキが届くのは、おおよそ5ヵ月前ですが、人気の時期はすぐに予約が埋まってしまいます。特に年度末や長期休暇の前後は混雑しやすいため、早めに予約を取るのがおすすめです。
Q3. 高齢者講習の料金はどのくらいかかりますか?
A.料金は教習所毎に設定されており、講習内容や年齢によって異なります。予約をする際に必要な講習料金を確認して下さい。
Q4. 高齢者講習の予約はどうすればいいですか?
A.予約は高齢者講習案内ハガキに記載されている教習所に直接電話するか、地域によってはインターネット予約が可能です。予約時には高齢者講習案内ハガキ・運転免許証・住所・氏名・電話番号などを確認されるため、手元に準備しておくと便利です。
Q5. 講習を受けなかった場合はどうなりますか?
A.高齢者講習を受講しないまま更新期限を迎えると、運転免許の更新ができず、失効してしまいます。失効後に再取得する場合は運転免許試験場での学科試験や技能試験を受け直す必要があり、大きな負担となります。そのため、講習は必ず期限内に受けなければなりません。特に75歳以上の方は認知機能検査や追加の技能検査が必要になる場合もあるため、余裕を持ったスケジュール管理が不可欠です。
※本コラムにおける教習所での内容は一般的なものとなります。都道府県により内容が異なる場合がありますのでご注意下さい。
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