【豆知識コラム⑧】知らなきゃ損する!運転免許の点数制度と免許取消の仕組みを完全解説
2025年8月1日

運転免許の点数制度の基本的な仕組み

運転免許の点数制度は、交通違反や事故の重さに応じて点数を加算し、一定の累積点数に達すると免許停止や取消などの行政処分が科される仕組みです。よく「持ち点があって減点される」と誤解されがちですが、実際は違反ごとに点数が“加算”されていきます。
過去の違反歴や事故歴によって処分の内容が変わるため、制度を正しく理解することが安全運転の第一歩です。
持ち点制度の誤解を解く
運転免許の点数制度は、一般的に「減点方式」と思われることが多いですが、実際の点数制度は“加算方式”です。つまり、違反をするたびに点数が加えられ、累積点数が一定基準に達すると免許停止や取消などの処分が下されます。
「0点からスタートして違反ごとに点が増える」という考え方が正しく、持ち点があって減るわけではありません。この誤解が、違反の重大さを軽く見てしまう原因にもなりかねないといえるでしょう。
加算式点数制度とは何か
加算式点数制度とは、違反や事故のたびに定められた点数が運転者に加算されていく制度です。この点数は、違反の種類や事故の状況によって異なり、軽微な違反なら1点、重大な違反では25点以上加算されることもあります。
加算された点数が一定の基準を超えると、免許停止や取消といった行政処分が実施されます。制度の目的は、交通違反を抑止し、安全運転を促すことにあります。
点数が加算される期間と消去のタイミング
違反点数には有効期間があり、通常は違反をした日から3年間が加算対象期間となります。この間に新たな違反があれば点数は累積され、行政処分の対象になります。ただし、軽微な違反が1回のみであれば、1年間無事故・無違反で点数は消去される仕組みです。
逆に、複数回の違反がある場合や前歴がある場合は、点数の消去条件が厳しくなるため注意が必要です。制度の正確な理解が処分回避の鍵となります。
交通違反で加算される点数の詳細

点数制度においては、違反行為ごとに点数が加算され、その累積に応じて処分が科されます。軽微な違反から重大な違反、さらには交通事故による付加点数まで、内容によって加算点数は大きく異なるのが特徴です。
特に重大違反や人身事故は高得点が課せられ、免許停止や取消のリスクが一気に高まります。以下より、具体的な違反点数や事故に関する加算の仕組みについて解説していきます。
点数が加算される期間と消去のタイミング

※上記は一部抜粋となります
一般的な違反では、速度超過(20km未満)は1点、信号無視は2点、携帯電話使用による通話は6点など、比較的軽微な違反でも点数が加算されます。これらの違反が繰り返されると、累積点数が増え、免許停止の対象になることもあります。
座席ベルト装着義務違反やシートベルト未着用なども点数が加算される対象で、油断すると短期間で処分基準に達するケースも少なくありません。
重大な違反行為の点数
飲酒運転や無免許運転、ひき逃げなどの重大違反は、加算点数が非常に高く設定されています。例えば、酒気帯び運転で13点、酒酔い運転では25点が加算され、即座に免許停止や取消です。
悪質な違反は刑事処分と並行して行政処分も課されることが多く、再取得までに長期間かかるケースもあります。重大な違反は自分だけでなく他人の命も危険にさらすため、厳罰の対象です。
交通事故による付加点数
交通事故を起こした場合、その責任の程度や事故の内容に応じて、違反点数に加えて「付加点数」が与えられることがあります。人身事故で相手に傷害を負わせた場合、違反点数に加え3〜13点の付加点数が加算されることがあります。
死亡事故の場合は、最大20点となることも。過失の程度によっても異なり、加害者側に過失が重いと判断されると付加点数も増加するのです。
累積点数による免許停止・取消の基準

交通違反を繰り返すことで加算された点数は、「前歴の有無」によって処分内容が変化します。前歴がない場合と、過去に処分歴がある場合とでは、同じ点数でも処分の重さが大きく異なります。
免許停止から取消に至るまでの基準は細かく定められており、知らずに違反を重ねると重大な不利益を被る可能性も否めません。ここからは、前歴別の処分基準や取消となる点数について説明します。
前歴なしの場合の処分基準
前歴がない場合、累積点数が6点を超えると30日の免許停止処分が科されます。9点で60日、12点で90日と、点数が増えるほど処分期間も長くなります。そして15点を超えると免許取消となります。
前歴がないといっても、初回の違反でも内容が重い場合は、一発で免許停止以上の処分となることもあるため注意が必要です。軽微な違反であっても油断せず、累積に注意しましょう。

前歴がある場合の処分基準
過去に免許停止や取消などの前歴がある場合、累積点数による処分基準は大幅に厳しくなります。前歴が1回あると4点で免許停止の対象となり、前歴が2回以上ある場合はわずか2点でも処分の対象です。
さらに、前歴が多いほど処分の内容も重くなり、停止期間が長期化したり、取消処分となる可能性も高まります。歴がある方は特に安全運転を意識する必要があります。

免許取消となる点数
免許取消になる点数は、前歴なしで15点、前歴1回で10点、前歴2回で5点以上が目安となります。取消処分になると、一定期間は再取得ができない「欠格期間」が設定され、通常1年から最長10年まで及ぶことがあります。
再取得の際には学科試験・技能試験の両方を受け直さなければなりません。取消になると生活に大きな支障をきたすため、日頃の運転姿勢が非常に重要です。
現在の持ち点数を確認する方法

現在の累積点数や違反歴を確認するには、「運転記録証明書」を取得するのがもっとも確実な方法です。自己判断では誤差が生じやすく、処分の有無や有効期間も正確に把握しづらいため、定期的な記録確認が推奨されます。
累積点数を計算するには制度上のルールを理解する必要があり、誤った認識で過信してしまうと処分リスクを見逃すこともあります。以下より、確認方法と計算の仕方を詳しく見ていきましょう。
運転記録証明書の取得手順
運転記録証明書は、自動車安全運転センターに申請することで取得可能です。証明書申込用紙は、警察署、交番、駐在所、及び各センター事務所に備え付けてあります。(証明書申込用紙は都道府県によって異なります。)必要事項を記入し手数料を添えて、最寄りのゆうちょ銀行・郵便局から申し込むか、センター事務所の窓口へ直接申し込みます。
手数料は670円(2025年時点)で、証明書は1~2週間程で郵送にて届きます。(センター窓口で直接受け取ることも可能)
インターネット申請も可能ですが、専用アプリ(運転経歴に係る証明書申請)やマイナンバーカードや電子証明書が必要になるため、事前に確認しておくと安心です。
累積点数の正しい計算方法
累積点数は、違反や事故を起こした日から一定期間内に発生した他の違反・事故に対して加算されていきます。点数の有効期間は通常3年で、その間に違反がなければリセットされますが、再度違反があると延長されることもあります。
前歴の有無も累積計算に影響を与えるため、自己判断ではなく、公式な証明書で確認するのが確実です。
免許停止や取消を回避する対策
たとえ違反をして点数が加算されても、制度上は処分を回避・軽減できる仕組みがあります。代表的なのが「違反者講習」や「意見の聴取」で、条件を満たせば免許停止処分を講習に置き換えたり、処分の軽減が認められることもあります。
重大な処分を避けるためには、ただ反省するだけでなく、制度を理解し行動に移すことが重要です。以下で具体的な対策方法を確認しましょう。
違反者講習による点数軽減
違反者講習とは、一定の条件を満たしたドライバーが受講することで、免許停止処分の代わりに講習を受けることで済ませられる制度です。例えば、前歴がなく、累積点数が6点で免許停止対象となった場合でも、講習を受けることで停止処分が回避されます。
講習は1日か2日間で行われ、運転適性検査や実技指導、交通安全教育が含まれます。処分歴を残さないためにも、積極的な活用が推奨されます。
意見の聴取での処分軽減
免許停止や取消の対象者に対して、行政処分を決定する前に行われるのが「意見の聴取」です。これは処分を受ける本人が自身の事情や反省の姿勢などを述べる機会であり、誠意を持って参加することで処分が軽減された例もあります。
家庭や仕事の事情、違反の経緯を説明し、再発防止の誓約をすることで、停止日数が短縮されたり、取消が停止に軽減される可能性があります。
まとめ
運転免許の点数制度は、交通違反や事故に対する厳格な評価制度であり、安全運転を促進するための重要な仕組みです。「持ち点が減る」という誤解を避け、違反ごとに点数が加算される“加算方式”であることを理解しましょう。
また、累積点数によっては免許停止や取消といった重大な処分が下されるため、違反を重ねないことが最善の対策です。違反者講習や意見の聴取など、処分を回避するための制度もあるので、万が一の場合に備えて正確な知識を持っておくようにして下さい。
何よりは「交通違反をしない・事故を起こさない」ことに尽きますね。
運転免許の点数制度についてよくある質問
運転免許の点数制度についてよくある質問は、以下の通りです。
違反点数はいつリセットされますか?
「最後に違反をした日から1年間無事故・無違反であれば点数はリセットされます。また軽微な違反(3点以下)の場合、違反前に2年間以上無事故・無違反であれば、違反をした日から3ヵ月間無事故・無違反であれば点数はリセットされます。
違反点数はネットで確認できますか?
現在は運転記録証明書を郵送または窓口で取得する方法が主で、インターネット上で直接点数を確認することはできません。
違反者講習を受ければ記録に残りませんか?
講習を受けることで免許停止などの行政処分は回避されますが、違反歴としては記録に残ります。
処分歴があると就職に影響しますか?
民間企業が個人の処分歴を調べることはできませんが、運転業務に関わる職種では、処分歴が選考や任用に影響を与えることがあります。特にタクシーやバス運転手などは注意が必要です。
過去の違反をすべて消す方法はありますか?
時間の経過によって違反点数や処分歴は消えますが、記録は一定期間保存されます。抹消する方法は基本的にありません。
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